子供を望まれる方へ~東洋医学的診方~
⑴「多いに和するべき」
難しい言葉からはいりました。古代の東洋医学文献に記された言葉です。
現代人に一番足りていないことかもしれません。
「和」は、仲良くとか協調、調和など意味があります。「多いに」とありますので、うわべだけのことではなさそうです。意味深い言葉です。
中国では紀元前2世紀には産婦人科専門書が著され、産婦人科を独立した専門科として治療してきました。新たな命を産みだす尊い存在である女性の健康は、家の繁栄、国の繁栄であったからです。そのため、東洋医学は月経病、帯下病、妊娠病、産後病など女性特有の疾患には、たくさんの研究がなされ、長い歴史と豊富な経験を積み重なることで、現在の中医婦人科学が成っています。
現代の女性の生活は心配なことばかりです。きれいに年を重ねるとは、女性特有の体の変化と上手に付き合うことです。東洋医学は女性の大きな味方となってくれます。今の時代であるからこそ、女性に東洋医学が必要なのです。