春の養生は立春から
春の養生は立春から
暦の上では立春から穀雨までが春となります。春は植物を発芽させ草木は成長し枝葉は伸びやかに大きく成長します。「天人相応」といい、人の体も自然と同じであるのるので、冬の充電期間を終え、少しずつ体を活発にしていきます。
冬の間は内側に向かっていたエネルギーは外側(体表)へと向きを変えます。朝の日差しを体に浴びることで、エネルギーを外側へ向けるスイッチとなり、新陳代謝が上がり血の巡りもよくなってきます。
東洋医学でいいますと、春は「肝」の働きが高ぶります。冬に不節制しておりますと、春の陽気に刺激された「肝」の働きが過剰になり、陽気を抑えきれず上へ上へと上がってしまいます。そうなりますと、胸から上、内から外への症状が現れます。
例えば、「めまい」「充血」「動悸」「口内炎」「肌荒れ」「胃腸の不調」「イライラ」「気分が落ち着かない」「憂鬱」。。。
高齢の方、大病された方は、とくに抵抗力が弱り、季節変化に体が対応できずに様々な症状が現れ辛い季節となりそうです。
春の養生
○ストレス、考えすぎない、思い悩まない
春は、とくにメンタルが大切です。陽気とともに伸びあがる気に対応できず、色々な不調が現れます。
○少しずつ体を動かす。軽い運動から始めましょう
○消化器系が弱りやすので、腹八分で満腹にしない。よく噛む。
そうすることで胃の負担を和らげます
○春は深呼吸が大切
髪を調え、朝の陽を浴び、背筋を伸ばして、大きく万歳して、深呼吸します
○春はお出かけしましょう
暖かい日は自然の中へ出かけ、春の自然の清々しい気を取り入れましょう
◎春の一番のポイントは「リラックス」「伸びやかに」
春分までは寒暖の差が激しいので、急に寒くなったりする日には
まだまだ、冬の養生が必要となります。
ゆっくりゆっくり体を季節に慣らしていきましょう