東洋医学で妊娠を考える

赤ちゃんをを望まれる方へ  鍼灸で何ができるのか

④ 鍼灸で不妊治療とは

最近、接骨院などでは、不妊にたいして骨盤矯正や温熱療法をする院が増えてきています。子宮内の血流量が増えたり、滞りが取れたりするので、これも効果的であると思います。ただ、このシーリーズ②③で説明しました体質が虚弱で自分自身で「気血」が作れなかったり、子宮の状態がよくない、卵子に問題があるなど、何らかの原因がある場合、鍼灸治療が有効であると考えます。

では、鍼灸での不妊治療とは、どうするのかを 説明していきたいと思います。

 先のページでも書きましたとおり、母体となる自分の体に余裕、余力がないと新しい命を授かれません。十月十日、自分のお腹の中で、命を育んでいかなければならないのです。まずは、悪阻という試練に耐え、段々と大きくなるお腹の重さに耐え、様々な事に耐えていかなければなりません。その耐えうる体力と精神力が備わっていなければ子供は授かれません。鍼灸では,その体作りをしていきます。

☆子宮へ、つながる経は、奇経という独特の流れを使います。本来の臓腑を養う正経とは違う流れです。この奇経が順調に流れるには、本来の正経が十分に臓腑を養えていることが条件となります。体が生命活動を行い、その余力となる「気」や「血」が奇経へと流れます。

☆正経を調え臓腑を養うことから始めます。それには、「気」「血」を作る源である脾胃の調子を調えていきます。胃腸で消化吸収が問題なく行えるようにします。それと同時に、生命エネルギーである「腎気」を補います。この腎気がしっかりしていないと新たな生命は授かれません。そして、「肝」が、「血」を十分に貯めておける力、その「血」をきちんと分配できるようにすること、滞りがどこにもないようにすること。ここまで、調えてから、奇経の流れの調整にはいります。

難しいことを書きましたが、鍼灸は赤ちゃんを授かれる体作りをする。体を調える。季節や天候、ストレスなどに順応する体力を養う。子宮への道を調えて、着床しやすい内膜を育てる。そんなことをしていきます。