東洋医学で妊娠を考える

赤ちゃんを望まれ方へ 東洋医学診方

②なぜ妊娠に至らないのでしょう。

西洋医学検査で器質的な問題がないのに妊娠に至らない。こういった方は、ひと昔前と比べると大変に多くなっています。何かとストレスが多く、運動不足、夜型の生活スタイル、現代の生活は便利になり過ぎ自然から遠く離れてしまいました。東洋医学は、こうした乱れた体を調えていくことにより、過不足なく滞りのない体へと導いていきます。ここでは東洋医学からみた原因を解説します。

東洋医学的 不妊の原因をとなる病因病機

あえて東洋医学言語を使っています。難しいかもしれませんが、解説まで読んでいただきますとご自身に思い当たることがあると思います。

①腎陽虚、気血両虚ー元気不足タイプ。経血量が少なめで淡白な色もしくは黒っぽい。そして月経は遅れ気味。月経はダラダラと一週間ほど続く。下腹部や下肢の冷えがあり、腰や下肢がだるい、頭のふらつきや目まいがある。そのような方は、腎気(エネルギー)が不足し子宮が充実しないために妊娠に至りにくい。

②陰虚内熱ー熱こもりタイプ。顔、唇、舌は赤く、口や喉が渇く、頭のふらつき、手足の火照り、動悸、不眠、焦りがある、腰下肢に力が入らない、そのような方は、体の陰気が不足し、陽気が旺盛になり過ぎて、子宮に熱がこもって妊娠に至りにくい。

③肝気鬱結ーイライラタイプ。経血が紫っぽく、血の塊が混じる、胸や脇、乳房が張る、怒りっぽい、そのような方は、感情の乱れから肝気(発散エネルギー)が停滞し気血の流れが悪くなり子宮が滋養されないために妊娠に至りにくい。

④痰湿ーむくみタイプ。おりものが多い、顔色が白っぽい、めまい、動悸、息苦しさ、気力がわかない、食べる量が少ない、そんな方は、流れの悪くなった水が子宮への道を塞いでしまうために妊娠に至りにくい。

⑤血瘀湿熱ー下腹部の痛みが強いタイプ。月経周期不安定、経血色は紫暗、塊がでる、おりものが多く臭いがある、常日頃からお腹が痛む、そのような方は、流れの悪くなった血が子宮への道を塞ぐ、または月経時、産褥期の性交で邪が子宮に入り気血の流れが悪くなり、滞った水が熱を持ってしまい妊娠に至らない

以上のような原因に対して、鍼灸治療を施していきますと体質が変わってきます。そうすると体に余力が生まれ妊娠に至る力が湧いてきます。大切なことは「余力」なんです。体にゆとりがないと妊娠はできません。自分の体が目一杯であるのに、新しい命を育んいでいけるはずがありません。そして、大きな愛に包まれた安心感とのびのびとしたこころ。こころと体が調っていないと妊娠に至ることができないのです。